白塗り芸人・鉄拳(倉科岳文)の素顔とは?
鉄拳のプロフィール
項目 | 詳細 |
---|---|
名前(芸名) | 鉄拳(てっけん) |
本名 | 倉科 岳文(くらしな たけふみ) |
生年月日 | 1972年(昭和47年)5月12日 |
年齢 | 52歳(2025年時点) |
出身地 | 長野県大町市 |
肩書き | お笑い芸人、イラストレーター |
自称 | 超未来戦士 |
所属事務所 | 吉本興業東京本社(東京吉本) |
活動分野 | お笑い、パラパラ漫画制作、イラスト制作 |
代表作 | パラパラ漫画『振り子』 |
芸人・鉄拳の生い立ち
- 【幼少期~高校時代】
- 1972年5月12日:長野県大町市に生まれる。
- 子ども時代:漫画家を志望し、『週刊少年ジャンプ』を愛読。特に『キン肉マン』のファン。
- 1989年:高校在学中に自作漫画で「ちばてつや賞」の期待賞を受賞。しかし、その後の作品が評価されず漫画家の夢を断念。
- 【高校卒業後の挫折と挑戦】
- 高校卒業後(1990年以降):プロレスラーを目指し、プロレス団体「FMW」に入団。小柄な体格を理由にレフェリーとして採用されたが、すぐに退団。
- 1995年:俳優を目指し劇団東俳に入団するものの、滑舌の悪さが原因でわずか3か月で退団。
- 【お笑い芸人としてのスタート】
- 1997年:お笑いプロダクション「オフィス★怪人社」に入団し、「鉄拳」としてデビュー。
- 芸名はゲーム『鉄拳』シリーズから取られる。
- 独特な逆モヒカンとロード・ウォリアーズ風メイクで活動を開始。
- 『爆笑オンエアバトル』や『めちゃ×2イケてるッ!』などに出演し、人気者となる。
- 単行本がベストセラーに。
- 【個人事務所設立と吉本興業移籍】
- 2000年代前半(時期不明):人気絶頂期に個人事務所「鉄拳社」を設立。
- その後:唯一のマネージャーが退職。業務を一人で抱え込み体調を崩し、8か月間休養。
- 2007年9月:吉本興業に移籍し、活動を継続。
- 【再ブレイクと現在】
- 2011年:一時的に人気が低迷し、芸人引退を決意。
- 2012年3月:パラパラ漫画制作が注目を集め、国内外で大反響。この成功を機に引退を撤回。
- 現在:お笑い芸人としてだけでなく、パラパラ漫画作家としても活躍中。YouTubeチャンネルも運営。
鉄拳さんは、漫画家志望からプロレスラー、俳優、お笑い芸人と多くの挫折を経験しましたが、それらを逆手に取り成功したユニークな経歴の持ち主です。
鉄拳は漫画家志望からプロレスラー、俳優、お笑い芸人と多くの挫折を経験しましたが、それらを逆手に取り成功したユニークな経歴の持ち主です。
挫折から誕生した「鉄拳」というキャラクター
白塗りメイクの理由は父親に隠すため
鉄拳さんが白塗りメイクを始めた最大の理由は、「父親に自分がお笑い芸人であることを隠すため」でした。
鉄拳さんのお父さんはお笑い番組や芸人が嫌いで、息子がその道に進むことを快く思っていませんでした。
そのため、鉄拳さんは芸人として活動を始めた1997年から数年間、自身の職業を隠し続けていました。
家に帰る際には「建築業の仕事をしている」と伝え、テレビ出演が増えても白塗りメイクで顔を隠すことで正体がバレないよう工夫していたのです。
テレビ番組の企画で父親に正体を明かす
鉄拳さんは、テレビ番組の企画で父親に正体を明かすことになりました。
鉄拳さんは緊張しながらも、白塗りメイク姿で父親の前でネタを披露し、「実は息子でした」と告白しました。
その瞬間、一瞬静寂が訪れましたが、父親から返ってきた言葉は「おう、がんばれよ」という温かい一言でした。
この言葉に鉄拳さんは驚きと感動を覚え、「ずっと心に引っかかっていたものが取れた」と語っています。
父親は息子が芸人として活動していることを知っていた
驚くべきことに、父親は実は息子が芸人として活動していることを既に知っていました。
友人や近所の人々から「息子さんがテレビに出ている」と聞いていた上に、新聞記事の切り抜きを集めるなど陰ながら応援していたのです。
この事実を知った鉄拳さんは、自分が隠していたつもりだったことがすべて見透かされていたことに気づき、感謝と恥ずかしさを同時に感じたそうです。
素顔公開で話題の鉄拳
大河ドラマで注目!SNSの反応
NHK大河ドラマ『べらぼう』で絵師を演じた理由
絵師役に適したスキル
鉄拳さんはイラストレーターとして活動し、特にパラパラ漫画で高い評価を得ています。
彼が演じる江戸時代の浮世絵師・礒田湖龍斎は絵を描く場面が重要で、鉄拳さんの「絵が得意」というスキルがキャスティングの理由とされています。
演技経験と挑戦意欲がすごい
鉄拳さんはお笑い芸人になる前に劇団東俳で俳優の基礎を学びましたが、滑舌の問題で俳優業を断念しました。
それでも大河ドラマ出演への挑戦意欲が強く、「想像もしなかった」と語りつつも役への思い入れが出演決定につながったようです。
役作りへの熱意
鉄拳さんは礒田湖龍斎の浮世絵を練習するなど、役作りにも非常に熱心です。
1日4時間以上特訓し、自身で劇中の絵を描くシーンにも挑む姿勢を見せています。
こうした努力と真摯な姿勢も、キャスティング理由として重要だったと考えられます。
メイクは「ロード・ウォリアーズ」を参考にした
鉄拳さんのメイクは、アメリカのプロレスラータッグチーム「ロード・ウォリアーズ」を参考にしたものです。
彼が芸人活動を始める際、逆モヒカンの髪型とともに、このプロレスラー風のメイクを取り入れたことが知られています。
このスタイルは、鉄拳が元々プロレスラー志望だったことや、プロレス文化への影響を受けていることが背景にあります。
その後、現在の白塗りメイクに至るまで、試行錯誤を重ねた結果、独自のキャラクターとして定着しました。
最後に
鉄拳さんの生い立ちと多彩な経歴を知ることで、彼の人間的な魅力がさらに深まりました。
子どもの頃の漫画家志望から数々の挫折を乗り越え、現在ではお笑い芸人やパラパラ漫画作家、さらに俳優としても活躍する姿は、挑戦と努力の大切さを教えてくれます。
白塗りメイクの背景には家族への気遣いがあり、それが温かい親子のエピソードにつながっている点が感動的です。
また、大河ドラマでの本格的な役作りや挑戦意欲には、彼の真摯な姿勢と多才ぶりが伺え、ますます応援したくなる存在です!