2024年、カメムシの大量発生が予想されており、多くの人が不安を抱えています。
庭や家の中に侵入してくるカメムシは、不快な臭いを放ち、農作物にも被害を与えるため、できるだけ早く対策を講じたいところです。
しかし、
など、カメムシ問題に関する疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、カメムシ大量発生の時期や原因、終息時期、対策方法などについて、詳しく解説します。
カメムシ問題に悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
きっと、今年の夏を快適に過ごすためのヒントが見つかるはずです。
カメムシの大量発生が起こる時期
カメムシが多く見られる月は?
カメムシの大量発生が起こる主な時期は、
つまり、カメムシは主に秋から冬にかけて、
成虫が越冬のために家の中などに侵入して大量発生が目立つ一方、
春から夏にかけては繁殖・産卵・成長の時期にあたり、農作物などへの被害が増える傾向にあります。
年間を通して大量発生のリスクがあるといえますね!
2024年のカメムシ発生量の予想
カメムシ発生量の予想は、
被害が予想される作物
被害が予想される作物は、
特に、これから着果するウメ等は被害が多くなる可能性が高いとされています。
カメムシ大量発生の原因
温暖化の影響
- 地球温暖化により冬の気温が高くなったことで、冬を生き延びるカメムシの数が増加しています。特に、もともと暖かい地域に生息していたミナミアオカメムシなどが、寒さに弱かったために分布が制限されていましたが、温暖化の影響で分布域を北上させています
餌となる植物の増加
- カメムシの主食であるスギやヒノキの実が豊作だった年は、その翌年にカメムシが大量発生する傾向があります。暖冬だと、これらの木の実が豊富に実るためです
農作物の栽培環境
- カメムシは大豆やオクラ、ピーマンなどの農作物も好んで食べます。農地周辺の雑草が増えると、そこがカメムシの生息地となり農作物に被害が出やすくなります
天敵の減少
- 都市化により緑地が減少し、カメムシの天敵である鳥類などが減ったことも一因と考えられています
前年との発生状況の比較
2023年の発生状況
- 全国的にカメムシが大量発生し、農林水産省が21の道府県にカメムシ注意報を発令した
- 特にツヤアオカメムシの発生が目立ち、スギやヒノキの実が豊富だったことが大量発生の一因と考えられた
- 9月から11月にかけて例年にない発生の伸びを示し、1月から11月までの合計は2022年の2倍以上だった
上のグラフは、2023年のカメムシの検索量推移をグラフ化したものです。
9月の初めから11月にかけて多く検索されていますね!
2024年の発生状況
- 2024年は果樹カメムシ類の発生が多い「表年」にあたり、各地で早い時期から発生が確認されている
- 兵庫県や香川県など複数の県が4月から5月にかけて果樹カメムシ類の注意報を発表しており、誘殺数が平年の数倍から数十倍に上る地域もある
- 佐賀県でも1月下旬の調査でチャバネアオカメムシの越冬虫数が過去10年で最多となっており、8月上旬頃までの発生量が平年より多くなると予想されている
2023年秋に全国的な大量発生が見られたカメムシは、2024年は主に果樹カメムシ類を中心に、より早い時期から平年を大きく上回る発生となっていることがわかります。
2023年は温暖化の影響などで全般的な発生数が多かったのに対し、2024年は隔年周期の影響で果樹カメムシ類が特に多発している状況と言えそうです。
いつまで続く?2024年のカメムシ大量発生
過去のデータから見る終息時期
年 | 発生のピーク月 | 終息時期 |
---|---|---|
2019 | 10月 | 11月中旬 |
2020 | 10月 | 11月下旬 |
2021 | 9月 | 11月上旬 |
2022 | 10月 | 11月中旬 |
2023 | 10月 | 12月上旬 |
2024 (予測) | 10月 | 12月中旬 |
2024年は「表年」にあたり、カメムシの発生数が例年よりも多くなると予想されています。過去のデータを見ると、カメムシの発生数は9月から10月にかけてピークを迎え、11月に入ると急激に減少する傾向にあります。
2023年の発生状況を見ると、10月がピークで12月上旬まで発生が続きました。
2024年も同様の傾向が予想され、発生のピークは10月、終息時期は12月中旬頃と推定されます。
ただし、気象条件などによって発生状況は変動する可能性があるため、この予測はあくまで目安としてお考えください。
農作物や果樹への被害を最小限に抑えるためにも、9月から11月にかけての防除対策が特に重要になると言えそうです。
気候変動が終息時期に与える影響によって、どのような農作物が被害されるか
気候変動による害虫の発生パターンの変化は、多くの農作物に影響を与えます。
特にイネ、果樹、野菜などは、カメムシ類による直接的な被害を受けやすい作物だと考えられます。
カメムシ対策と駆除方法
自宅でできるカメムシ対策
カメムシは秋口に多く発生するため、9月頃から対策を始めるのがおすすめです。
侵入防止と環境改善を中心に、日頃からの対策を心がけましょう。
専門業者による駆除方法とその効果
専門業者によるカメムシ駆除は、事前調査、専用薬剤、予防重視、安全性の確保、アフターフォローの点で、個人での駆除とは大きく異なります。
建物の構造上、個人では手の届かない部分の駆除や、大量発生したカメムシの効果的な一網打尽には、専門業者に依頼するのがベストの選択と言えるでしょう。
【害虫駆除110番】カメムシ大量発生地区と対応
特に被害が大きい地区
カメムシの大量発生による被害が特に大きい地区は、以下の通りになります。
地域 | 詳細 |
---|---|
兵庫県 | ・県内全域に病害虫発生予察注意報が出された ・加西市では平年の30倍を超える発生 ・朝来市、加西市、南あわじ市では例年よりも多くのカメムシが確認され、加西市では2年前の31倍の904匹が計測された |
和歌山県 | ・紀の川市や有田川町、みなべ町でカメムシの数が平年の10倍以上に増加 ・柿農家では1本の木全体が被害を受けるなど、被害が大きい |
石川県 | ・能登地方では1軒当たり1日20~30匹のカメムシが見つかるケースも ・金沢市や加賀市、七尾市などでも多数のカメムシが確認され、住民が悪臭被害に苦慮 |
川崎市 | ・ナシ農家でカメムシによる果実の被害が過去最大 |
これにより、各地域でのカメムシによる被害の概要が把握できますね!
地域ごとの対策と対応状況
地域ごとのカメムシ対策と対応状況は以下の通りになります。
地域 | 注意報・発生状況 | 対策の呼びかけ |
---|---|---|
兵庫県 | ・県内全域に病害虫発生予察注意報 ・朝来市、加西市、南あわじ市で平年より多くのカメムシ確認 | 果樹園での発生状況に注意、防除対策の徹底 |
和歌山県 | ・県内全域で病害虫発生予察注意報 ・紀の川市、有田川町、みなべ町で平年の10倍以上のカメムシ確認 | 薬剤散布などの対策呼びかけ |
千葉県 | ・「斑点米カメムシ類」の注意報発表、10年で最も多い発生確認 | 雑草の除草や薬剤散布などの対策強化 |
全国的 | ・8月末までに35都道府県がカメムシ注意報を発表 ・温暖化の影響で越冬数増加、発生増加が懸念 | 早期の防除対策呼びかけ |
以上のように、カメムシの大量発生が確認された地域では、行政が注意報を発令し、農家に対して適切な防除対策を呼びかけています。
特に果樹や水稲などへの被害が懸念される地域では、フェロモントラップによる発生状況の調査や、薬剤散布などの具体的な対策が実施されています。
ただし、温暖化の影響で今後もカメムシの発生増加が予想されるため、継続的なモニタリングと対策の徹底が求められると言えるでしょう。
2024年カメムシ大量発生いつまで続く まとめ
2024年のカメムシ大量発生は、温暖化や餌となる植物の増加、天敵の減少など複数の要因が重なり、例年以上の被害が予想されています。
特に8月から10月にかけてカメムシの発生がピークを迎え、水稲や大豆、果樹など幅広い農作物に被害が及ぶと考えられます。
過去のデータからは11月頃に終息に向かうことが多いですが、気候変動の影響で終息時期が遅れる可能性もあります。
被害が大きい地区では、行政と連携した対策が求められます。
自宅でできるカメムシ対策としては、網戸の設置や殺虫剤の使用が効果的です。
大量発生時は専門業者による駆除も検討しましょう。
カメムシから大切な農作物を守るためには、早めの対策と地域全体での取り組みが重要となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!